街いのししのブログ

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マスクは不要か

こんにちわ。街いのししです。

新型コロナウイルスについて政府は5月での2類から5類への変更に向けて準備を進めています。合わせてマスク不要との意見やコメントも出てきています。

今回はコロナに対してマスクは不要かについて考えていきたいと思います。

 

そもそもマスクについてはコロナ禍以前からインフルエンザの感染予防に用いられてはいますが、マスクをつけていれば感染しないなど、絶対的な効果はうたわれていなかったかと思います。

医療用のマスクであれば効果は違いますが、私達のまわりに流通している市販のマスクの効果は限定的です。

風邪やインフルエンザの症状がある方に対して、病院では以前どうしていたかを思い出してもらえると良いですが、病院の待合室ではインフルエンザなどが疑われる方にはマスク着用を促し、他の人と離すような対応を求められていたかと思います。

どのような効果があるかと言えばイメージ的にはインフルエンザなどの感染症ウイルスに感染している方にマスクをつける事で蓋をして流出量を減らし、距離を離して他の方へ到達するウイルス量を減らし感染の可能性を低くするでした。同様の対応を新型コロナウイルスの対応でも求められており、感染力の高さからより強い対応として全ての人が感染している可能性を考慮しマスクの着用、密にならない事それらの効果を高める為に換気を推奨されていました。

屋外でマスク着用が不要とされているのは例え感染者がいたとしても距離が離れていればウイルスは空気中に拡散し、感染するほどのウイルス量が到達する可能性が低くなるとの考えに基づいているからです。

 

つまりマスクについては自身の感染予防の効果を期待してというより、着用する事によ自身から他者へウイルスを拡散する事を減らす効果を期待している思われます。マスクは自身の感染予防の為に必要なのではなく、周囲に排出するウイルス量を減らし感染拡大を防ぐ為のマスクです。コロナでは一人ひとりが感染者の可能性を考えもし陽性だったとしても感染が拡がらないようにマスク着用が推奨され、その効果を高める為に距離、換気とセットで感染対策とされていました。

 

その効果があって日本ではブラジルやインド、アメリカなどの諸外国に比べコロナによる死者は圧倒的に少ないはずです。諸外国ではすでに一旦感染が広がり一定数の死者を出した上で集団免疫獲得をし始めていると考えられます、また、感染者数を把握する事ができない程に感染拡大した為にすでに全数把握をする事をやめているので現時点での感染者数やコロナ死亡者数での比較は無意味になっていると思われます。国としてある程度の犠牲の上で感染拡大を受け入れ集団免疫を獲得するか、犠牲を最小限にして少しずつ集団免疫を獲得するのかで通る道筋やスピードが違うのです。日本はもちろん後者です。それでも医療の現場では感染拡大の波がくる度に医療が逼迫し救急車を呼んでも搬送先の病院がみつからない事があるなどコロナ以外の一般患者の医療に影響がではじめるギリギリのラインでした。

コロナ感染者が増える事で一番怖い事は強い感染力で感染者を一気に増やし医療機関のキャパをオーバーし通常であれば救えるコロナ以外の患者も救えなくなるような医療崩壊状態に陥る事です。元々医療機関ではコロナに関係なく一定数のかかりつけ患者などに向けて医療を提供しておりその状態でも決して暇ではなく忙しい医療機関がほとんどだと思われます。コロナで増えた分の患者対応は通常の業務にプラスαでの業務となります。

医師、看護師、その他職員含め限られた人員で余裕などない状態でコロナの対応を求められ続ける医療機関の負荷は相当なものです。医療体制の不備を唱える人もいますが、医師も看護師も簡単に育成し増やせる業種ではないのでコロナの為に一時的に増やすことなど物理的にほぼ無理です。政府としては現状の人員で対応するしかない以上コロナ感染者を抑制し医療崩壊しないギリギリのラインで乗り切るか、コロナ感染者については対応を諦め切り捨てて多くの死者出すか大きな選択だっただろうと思います。

諸外国に近い考え方でコロナは風邪程度の病気なので診療する必要がない、病院に行ってはいけないというルールでも作ってしまえば、どんなに感染者が増えても医療機関に影響はないので医療崩壊はしません。ですがいまとは比べ物にならない数でのコロナでの死亡者がでたはずです。これが日本と諸外国との選択の差です。

 

つまり今後もコロナウイルスがインフルエンザと同等以上の脅威を持ち続ける限り、病院などの医療機関や室内、人が集まる場所では換気などとセットでマスク着用が必要とされる場所は残ると考えられます。インフルエンザはマスクや換気などで感染を防げますが、コロナに関しては同様の対応でも感染拡大を防げない非常に感染力が強いウイルスです。

 

単にコロナに感染しただけで死ぬ可能性は低くなっていると思われますが、強い感染力持ったウイルスにノーガードで受け入れた先は医療が崩壊しコロナ以外の患者さんを巻き込み多くの人の命を脅かす結果になります。安易なマスク不要論に流されないようにして、今後も適宜室内や人が集まるではマスクや換気などを継続し感染予防するのが望ましいと私は思います。